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対談シリーズ 若松美黄先生 小山佳予子先生

小山:収まりやすい所を探すっていうか

若松:そうそうそう。プロじゃない人の場合は、ソレ以前の問題だからね。45日間ある程度やったら、流れは出ますよ。コンペなんかでも、ある程度の流れはできますよね。後は、体が美しいか、容姿はどうか、難易度の高い動きがあるか、とかが点数に繋がりますけど、流れとしては、45日間という時間をすごせば、流れは出せる。おそらく45日間の間に、気持ちの悪い部分を避けてゆくんだと思うんですよ。気持ち悪いっていうのは、筋肉的に無理っていうか、方向とかタイミングだとか...。筋肉と筋肉、あるいは骨と筋肉が交響曲のようになっていて、筋肉のパートが邪魔するっていうか。それは本人だけじゃなくて他の人が見ていても、気持ち悪いんだと思う。見ている人にも、その筋肉の不自然さに違和感を感じる。それが気持ちわるさとか変さに繋がる。
ダンサーの体の動きっていうのは、途中までは分析的な動きがあって、こっちのタイミングが早かったとか、こっちの重心がおかしいとか、その辺を調整する前段階と、最後とでは意識が全然違っていて、何に向かって稽古しているかっていうと、今言ったような、体が流れるような、筋肉のバランスに持っていきたいんですよね。

ダンサーの身体意識っていうのに、筋肉的な身体意識っていうのは確かにあるんだけど、あるところまでいくと、それは大して重要な要素じゃなくて、もっと大きな流れでしょうね。その大きな流れって言うのは宇宙であったり、そういうものと共鳴すると、ダンサーがスーっと何を考えないでも動けて、お客さんも一緒にその動きに集中できてしまうようなものがあるのではないかと、仮に考えているんだけどね。ダンサーのレベルの身体意識と、一般の人の身体意識の間には、けっこう違いがあると思うんだよね。これは考えて行くと楽しいけど難しいね!!

鈴木:45日間の反復運動というのはスゴイですね。ある領域迄行かれた方が体の地図というか道筋を形作るのにかかる時間が45日間必要なんですね。また先生がおっしゃる、あるところ迄は筋肉やボディに対する意識があるが、あるところからもっと大きな宇宙的な流れに共鳴する、というのは、一流のスポーツ選手などが言っている、意識のフィールドが肉体を超越して、より大きな領域に形作られる、という事をたぶん同じ気がします。例えばF1レーサーの意識が肉体を超えて車体そのものになって車をコントロールしているとか、サッカ−選手がプレーしている自分をはっきり意識しながらフィールドの上空からすべてを把握しているとか。トッププレーヤーはある条件下では意識を肉体から超越しているらしいんですね。
では、ぐっと身近なレベルに話を近づけて来ていただいて、体に形つける身体意識という地図を塗り替えてゆくかというと、質の良い反復運動を繰り返してゆくしかない、ということになると思うんですが、私達の一番の基本姿勢である「正しい立位」というのはどのように訓練をしていけばいいのか?
例えば日常の中で、駅のホームなどで立っている方を見ると、ほとんど全ての人が片足重心です。そして、踵重心だったり、つま先重心だったりします。その軸はバラバラですね。正しく意識して「立とう」と思った時に、どういうことを自分の中で意識すればいいのか、立つためのレッスンというのを、簡単で結構ですので、教えて頂けますか?

若松:わかりやすく皆さんに説明をしたいなという時に脊柱起立筋をよく例に出すんですよ。脊柱起立筋っていうのは、まっすぐ立って正しい姿勢の時に一番筋緊張がないわけです。右や左に傾くと筋肉が緊張して、また真ん中になると緊張がほぐれる。そして脊柱起立筋は腰の辺りで自分で触ることができるので、気がつくことができる。一般の人達に正中線が、とお話しても掴みにくいだろうから、まずまっすぐ正しい姿勢のほうが、曲がっている姿勢よりも楽だ、というのを教えるわけですよ。実際に脊柱起立筋は長くて大きいので緊張していると筋肉疲労が大きくなる。歩くときも脊柱起立筋を触りながら足を一歩だすと、動きよりも一歩遅れて筋肉がピーっと緊張が移動してゆくのがわかる。他の筋肉よりも触りやすいので説明しやすいですよね。
ですから、正しい姿勢ということを説明するときは、まず、脊柱起立筋というものを覚えてもらうことと、まっすぐに立っているほうが体は楽なんだ、ということ、そして実際の動作と筋肉の移動にはずれがあるんだ、ということが言えるんです。 例えば、右の足を出すときは絶対に右の筋肉が緊張するんだけど、1回止まると、今度はバランスを取る方向に筋肉は行くから、反対側に筋緊張が起こる。すると前に出した方の筋肉は緩む。ということ。これは踊りの場合も大切になってくるんです。

ダンスのポーズでも、自分は止まっているつもりでも筋肉が動いていることがある。その認識をダンサーはなかなか持てないんだよね。止まると止まった!と思っているんだけど、見ている人は止まっているように見えないんだよね。実際に筋肉は動いているから。
舞台にスーっと出て行く、というのはすごく技術がいるんですよね。その動きが正しくできれば、受験だったらもう80点!

小山:受験だと、4人ぐらいの学生さんが一度に入ってくるんだけど、もう最初に入ってくる姿で、踊れる子かそうでないかがすぐにわかりますもんね。

若松:そう。その最初の印象ってけっこう当たっているんですよ。面白いですよね。何が「正しい姿勢か」というのは、なかなかわかりにくいんだけど「何かが変だ」っていうのはすぐにわかるんだよね。とにかく、そういう状態をきちんと司るのは脊柱起立筋が大きいし、一番わかりやすいと思います。

鈴木:なるほど。とても良くわかります。ありがとうございます。
あと、もう1点だけ。人間の基本姿勢というのが立位である。そして立ったら、歩く。歩いたら走るというのが全ての運動の基礎だと思うのですが、歩くときのポイントも教えていただけませんでしょうか。

若松:これも難しいですね(笑)。あの琉球舞踊とか、能とか、足を一歩前に出すとき、前に重心をかけないですよね。後ろに重心を残したまま、足を出して、重心を真ん中に移し、またその重心を残しながら次の一歩を出す。と、なめらかな動きになる、といわれます。付随して、どう歩くかって考える時に、歩くって「前」に進む行為ですよね?人間の体にはゴー、とブレーキとあるはずなんだけど、普段「ブレーキ」って意識しないんだよね。素人の人は。ゆっくり動くっていうのは、ただ動きを遅くするのではなくて、重さを残しながら移動させる、体の中にあるブレーキを使うっていうのを使い分けてるんですよ。例えば骨盤を後ろから前に動かすときに、行く方向に意識するだけでなく、後ろ側にも意識を持っているとゆっくりという動きに、重みが出る。ただスピードだけを短くすると、なんだかうすっぺらい動きになっちゃうんだよね〜。プロだったら、ブレーキのかけ方のバランスをずっと考えておけば、雰囲気が変わる。舞台の上では、そのブレーキをいかに使うかで、美しさが見えてくるんです。行く力と戻る力のバランスをとることで美しくなるんですよね。動きがうすっぺらくならなくてすむんですよね。

小山:確かにそうだ。歩く時も重心を後ろに意識しながらうごけばいいのかな...。移動をするときに、オーラを残すっていうか...。

若松:良い事言った!!

小山:舞台で、自分がいい動きをして、そのステージを出て行く時って、何かを舞台の上に残していっているような気がするんですよね。余韻というか。オーラを。