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対談シリーズ シュタイナー教育 子安美知子先生

鈴木:ありがとうございます。次に、シュタイナー教育そのものについてお伺いしたいのですけれど、宗教学者の鎌田東二さんが何かで書かれていたのですが、人間が赤ちゃんとして生まれて人間として熟成し、役割を終えてあの世に旅立っていく。向こうへ赤ちゃんとして生まれ、向こうで熟成し、またこちらで赤ちゃんとして生まれてくる。翁と赤子は同一であると。
僕はシュタイナー教育に同じ匂いを感じ取ります。一般にシュターナー教育というと、自由で、個人を尊重し、個を伸ばすというように思うのですが、例えば学校の年毎に教室の色・形が違う。形状や色彩、そこから発されるバイブレーションによって、またオイリュトミーのような体育、あるいは芸術を媒体として、生まれた時に忘れてしまった霊的思考というのでしょうか。それを知的志向に顕在させながら目覚めさせていくのがシュタイナー教育の本質じゃないかと思うのですが。

子安:私たちが生まれたり死んだりすることはつまり、この世で生まれるときあの世で死ぬ。この世で死んだらあの世で生まれる。そういうことの繰り返しですね。で、地上に生まれたとき直ちに完全な地上人になっているわけではなく、だいたい20年、かけて地上に受肉すると言います。「成人する」ということですね。で、受肉には、大きく3つの段階を経ます。歯が生え変わるまでのおよそ7年間。思春期が始まるまでの7年間。
この世の生活にきちんと慣れるための7年間。そこを健全にそれぞれ受肉させていくときに、論理思考とか数式を使ったりすることは、今言った3つめの最終段階のところで本当に教育する必要がでてくるんですけれども、それ以前の特に真ん中の、日本で言えば小学時代では、後に代数の法則とか幾何学の定理になるようなことも、この時期は芸術体験で感じ取っていく。その上で、思春期以降の論理になっていく。
ですから、掛け算の基礎になる九九は、まず丸い円を描きます。二の段をたどると五角形、三の段はギザギザの歯車、四の段だと見事な五星形ができて、子どもたちはよろこびます。
最小公倍数には体を動かしますよ、たとえば二の段の時に手を打ってね。あなたは三の段で打ちましょうねといいながら、リズムを刻んでいく。全員が重なったところが最小公倍数になるわけですね。ひとりだけで叩くところは素数ってわけです。そんな体の動きだとか、クレヨンで描いた絵だとか、芸術体験として覚える。文法も同じです。受身と能動だとかね。先生が大きな画用紙を出して、赤色をうわーっと大きく塗るんですね。青いクレヨンでそれを周囲から受けとめる。赤のところに先生が能動と書く、青のところに受身、と。未来形、現在、過去形、も同じように絵を描きます。概念的なことを、小学校時代には体の動きと色とで経験しておくのです。
学校へあがる以前の、歯が抜け替わるところまでというのは、五感の健全な発育。
生まれたての赤ちゃんに添加物たっぷりの食事を与えないように、音も、マイクやスピーカーを通すのではなく、お母さんが直接歌ってあげる。嗅覚も。着る物も、赤ちゃんに化繊の物は着せませんね。そうしたら、お母さんも洗いざらしの木綿を着る。この世に触れる五感を健全に目覚めさせる。それ以外は幼児期にとくに教え込むことはなにもないぐらいです。最初の五感のところが健全に育っていないと大人になってからの行動力、意志力に影響するんです。次の段階の芸術性で育つときに、早めに何か物理の公式みたいなものを教え込んだりしちゃうと、感受性の弱い人間になってしまう。この2段階をちゃんとしておけば、思春期以後は難しい学問的な勉強をして構いません。

鈴木:農業もホメオパシーのような医学も、波動を重視していてるのですね。

子安:宇宙からの波動ですね。それとリズム。波動やリズムには対極性、高進性というものがある。人間の呼吸や生活にもにもリズムがある。居住空間での直線的なもの、円形的なものの対極性。
面白いのは、5年生くらいで幾何が始まる時に、教室を見渡して、直線はどこにある?曲線はどこに? と探していく。生徒たちが賑やかに、「窓枠!」「花瓶!」と一通り発見し終わると、先生は「じゃあ、世の中が直線だけだったらどうなるだろう?」と訊く。世の中はまっすぐと丸味が両方なければ成り立たない、なんて話から幾何が始まるんです。
家に帰ったら、自分の部屋はまっすぐと丸とどちらが多いか探してごらん、という宿題が出たり。あかちゃんの部屋はまるいものが多いようだ、お父さんの仕事部屋は直線が多いようだ、とか面白い発見ができます。
シュタイナー学校の校舎を歩くと、一年生の教室は丸みがまさって、天井がアーチ型、黒板の角もゆるい丸みがついている。6年生7年生になると鋭角が入ってくる。なぜかというと、思春期の子供たちは一度魂がグニャリと重くなる傾向があるので、支えが必要だ、そんな配慮で直線的にそびえるようなラインを配します。色もね。小さい子どもには周囲から包んであげる丸い形にピンクなどの暖色系。次第にオレンジにうつり、黄色にうつり、緑に移る。
緑は地上に着床していく色です。思考が出てくると、青になり、紫になって、さらに高進して赤になる。
これはゲーテの色彩論なわけですが。光の色、闇の色が対極にあって、光の側から黄色を高進させていくとオレンジ色高まり、もっと高進していくと赤になる。黄色と青が下で合流すると緑になる。黄色から上に行くとオレンジ色で、下に行くと緑。そこから黄色を脱して青になる。青が高進して、赤と結びついて紫になる。子供は真っ赤な天国からおりて、緑の地上に足を据えて、鋭い思考力の青に向け、そこから自立すると上にのぼって再び赤に。でも最初の赤ではなく、一回りして完全に自立した赤。

鈴木:宇宙の構造と同じ螺旋=スパイラルなのですね。伊藤君はこれから子供が幼稚園児になるという父だけど、どう思う?

伊藤:はい。例えば一点だけを切り取って理解しようというのは間違いであると先生ご自身で書かれていましたね。私も3年前に親になりまして、今はこういった仕事でクライアントの方と接したり、今度は整体の学校の講師として人と接するようになりました。人に教えなければいけない立場になっってしまったのです。
シュタイナーの中だけはなく、子安先生は先生という立場を長きに渡りお持ちですが、アドバイスをいただけませんか?