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対談シリーズ 東京医科歯科大学・麻酔蘇生科 麻生佳津子先生

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麻生佳津子先生を御紹介します。
東京医科歯科大学・麻酔蘇生科(ぺインクリック)に勤務される医師であり、デジタル化した現代医療を御自分の本分とせず、奥深い生命観に立脚した、人間まるのままを包み込むように心を癒し、東西両医学を折衷した、適切で独特の技術で治療を行なっておられる、私の敬愛する先生です。

当院では、先生から多くの患者さん達、病院の同僚、スタッフの方々等御紹介いただき、先生は医学面から、私は矯正=体育を通じて、多面的協同作業で治療に当たらせていただいております。このまるで方向性の違う2つのJointは、大きな可能性を生み出しました。
データーの解読力より、「生命の洞察力」とでも言うのでしようか、本来、医師が持ち合わせているべき特性を充分に発揮されながら行なう診察の秘密を教えてもらおうと、お話をお伺いして来ました!

2001年、ウェスティンホテル「鴨川」にて収録


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鈴木:今日はお忙しいところをありがとうございます。
BD(Bodey Development)通信を始めた時から、ぜひ先生に御登場願おうと、私の中で勝手に決めていました。快くお引き受けくださり感謝しております。

麻生先生(以下敬称略):私のほうこそいつも患者さんの面倒を診ていただいてありがとうございます。
今日は何なりと聞いてください。

鈴木:では、さっそくですが、先生は大学病院の医師であられる訳ですが、先生の診療というのは一般的な西洋医学という見地からすると、かなり変わったポジションで御活躍されているとおもうのですが、そのあたりからお伺いさせていただいてよろしいでしょうか。

麻生:私は父が婦人科をしていたこともあって、少し婦人科にいましたが、基本的にずっと麻酔科できました。神経根ブロックです。
その時から本当に患者さんを救っていく、本物の医療というものを求めてはいましたがどうやっていいかは、まだはっきりとわかりませんでした。
44才の時にT. I. A(一過性脳虚血発作)をおこしました。普通は発作が30分~1時間程度なのですが、私の場合には1日半、意識不明な状態が続きました。幸いにも後遺症も無く無事退院しましたが、衝撃だったのでしょう、「このまま死んでしまったら私は何の為に生まれて来たのだろう...」、「人間、生きるとは何なんだろう...」と、このようなことが四六時中心の中に渦巻き出して、貪るようにソクラテス、プラトンに始まりありとあらゆる哲学、宗教の本を読み漁りました。
教会に精通している上司からは聖書を。また、いいと言われる宗教団体があれば行ってお話を聞いたりという暗中模索の状態が7年間続きました。
そうこうするうちに、方向性は違えど皆同じことを言っているということが見えて来るようになりました。生きるって言うことは、何かこのようなことと関係があるのだなと思いました。医学的にも、西洋医学ではわからないことが一杯ある、と、思っている時に中医学(東洋医学)を学ぶ機会があり、「全体を見る」ということに愕然としました。
脈を見て、舌を見て、体全体の流れを見る。身体の流れには、気の流れ、血の流れ、水の流れがある。それらが多いのか、足りないのか、滞っているのか。でもそれだけでは無くて、その奥に心がある。
これらを通して今まで見えなかった患者さんのことがわかってくるのでは無いかと思いました。まず、身体が悪くなってくると、機能的に変化が出て来ます。その次に機質的に変化してくる。西洋医学で取り上げているのは機質的に変化してからです。
そこに至るまで、機能的な変調時には検出できません。だから具合が悪くて精密検査などしても異常無しとなるのです。でも、その根底には必ず心の問題がある、ということを私は高橋桂子氏が主宰するT L人間学に出会い学ぶことが出来ました。

鈴木:やはりすべては心の問題ですか。
セリエがストレス学説を発表してから50年。今ではほとんどすべての病気が精神的ストレスと関係していることがわかって来ましたが、中国では二千年前から、それがすべての病気について考える第一歩となってます。
で、実際に治す側からするとどうするのか?  心の問題を心の側から解放していこうとするのが宗教なのだとおもいます。
食べ物が大切だと、食事の面から正していくこともあるとおもいます。薬によって、運動を通じて、対話によって、入り口と方向性は違っても、クオリティーの高いものにふれて、根本的な心の問題がリリースされた時に起こる、身体が示す共通の反応と言うのがありまして、それは「弛む」ことなんです。
質の高い、充分なカウンセリングを受けた時でも「ハぁ~っ、わかってくれたんだ」とか「はぁ~っ、そういえばそうね」など、「はぁ~っ」と弛むんです。
いい音楽を聞いた時も、心休まる食事をいただいた時も然りです。 BD ではそれをダイレクトに身体の問題としてとらえ、身体の変革から入っていこうと試行錯誤しています。物事の根底には必ず心の問題がある。ですが「忘却」という恵みによって忘れてしまう。というか潜在意識にスライドされて意識から消えてしまう。だが、身体にはインナーマッスル、細かい筋肉の緊張として記憶されている。
そこを中心に力が抜けなくなって来て、気、血、水、の流れを疎外していき、身体のバランスを乱していく。質の高い癒し(医療でも、宗教でも、なんでも)により「弛む」と「はぁ~っ」とインナーマッスルのリリースと共に脳の緊張も解放されて、忘れることは無いがより深い、余り身体にとって問題ないレベルにポジティブシフトされていく、と言うのが私の考えで、 BD的にはソマトエモーショナルリリース(体性感情解放)と呼んでいます。
私のところでは、矯正が終わり、訳がわからず、急に泣き出してしまう方が週に1~2人はいます。心の堰が急に切れてしまうのです。
泣くと言うのは感情を処理したり、胸郭の動きを回復する為の運動です。胸郭は情動の発現の場所です。長年のストレスにより心が抑えられると胸郭は硬く、可動性を喪失していきます。
たまに号泣、しゃくりあげながら大泣きする人もいます。泣き終わる頃には、顔の険をはじめ、雰囲気まで別人のようになっていて、2人して大笑いすることがあります。きっと心の自由が回復していくはずです。

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